ミストコレクター 周辺情報 1-1.オイルミストの発生とその影響
1-1.オイルミストの発生とその影響
オイルミストの発生原因とそれによる現場への影響を説明しています。
(1)オイルミストとは
オイルミストは、空気中に浮遊する微粒子状の油のことです。
例えば、工業機械に使用される潤滑油が機械の高速稼働により飛散したり、圧縮空気を作る際の潤滑油が混入することで発生します。その中でも工場内で一番の発生源となっているのが、切削機や旋削機などに使われる切削油の飛散によるオイルミストです。
近年、ISO14000シリーズの採択なども手伝い、現場での作業環境改善の機運が高まってきています。
ドライ切削、ニアドライ切削で切削油剤の使用量を削減する動きも進んでいますが、国際的な価格競争に晒される中で、さらなる高効率化により価格優位性を高める必要があります。
このため、加工機の高速運転、高回転化や高送りにより加工の負荷が高まり、切削油剤に頼る部分が必然的に多くなります。このような使用条件下ではオイルミストは発生しやすくなります。
オイルミストが飛散することで下記のような影響が考えられます。
①現場作業者の健康被害・飛散したオイルが目に入ることによる目の疾患
・飛散したオイルが目に入ることによる目の疾患
・衣服や皮膚にオイルが付着することによる皮膚の疾患
・オイルミストを吸入することによる鼻や喉、気管支などの疾患・頭痛や不快感
②工場内のもや、天井への付着
・工場内雰囲気のもやによる視界不良
・天井面からの油滴滴下
・油煙雰囲気による火災の発生や爆発のリスク
③床面、壁面の汚染
・床面に付着した油分による滑りで、転倒・滑落などの労働災害
・製品、工場内備品等の汚染
④機械、制御盤への侵入
・電子機器への付着によりショート
・金属、樹脂部品の腐食
⑤空調設備への流入
・フィルタ詰りによる空調効果の低下、メンテナンス工数の増大
・換気回数増加による空調コストの増大
次の項目:1-2.切削油剤とその効果
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