株式会社クボタ
枚方製造所 様
フロンチラーに必要だった定期点検や
記録が不要になり、環境負荷軽減も推進できました。
枚方製造所様では、スポット溶接およびアーク溶接トーチの冷却を目的として多数のフロンチラーが稼働していました。2015年のフロン排出抑制法施工や2020年の改正によって、フロンの管理業務の負担や罰則強化に伴う心理的安全性が脅かされる不安など、担当者は管理業務の負担増大に悩まされていました。そうした負担の解消を目的として、ノンフロンチラーを導入されました。
PCU-NEシリーズ |
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フロン機器に対する管理業務の増加と
管理責任者の心理的負担の増大に悩む。
9万坪以上の敷地内に建つクボタ枚方製造所様では、スポット溶接およびアーク溶接トーチの冷却を目的として多数のフロンチラーが稼働していました。2015年に施行されたフロン排出抑制法ではフロン管理に関する義務および罰則が規定され、さらに2020年の改正によって、管理者に対しては行政指導を経ることなく即座に刑事罰(罰金)が適用されたことにより、管理業務の負担に悩まされていました。
フロンチラーの管理はどのような点にお困りでしたか?
法制化や規制強化によって、現場管理責任者には定期点検や点検記録の作成・保管、フロン回収時の手続きといった法定管理業務が通常業務に加わる形で増えることになりました。さらに直罰化されたことで、管理責任者の心理的安全性が脅かされる状況が生じたんです。もちろん、こうした課題は法律施行時や改正時から認識しており、解決法を探っていました。しかし当時はノンフロンチラーが存在していなかったので、やむなくフロンチラーの使用や増設を続けていました。
アピステのノンフロンチラーを知ったきっかけを教えてください。
アピステの制御盤用クーラー定期点検時に、アピステの営業担当者からノンフロンチラーを発売するという話を聞いたんです。当時、フロンチラーがコンタミ( 異物混入)によって停止したタイミングだったので、「もしノンフロンで使えるチラーがあるなら採用したい」と考え、テスト機を借りることにしました。そこからトントン拍子で、初めてのノンフロンチラーの導入が決まりました。
ノンフロン化で法定点検業務がゼロに。
さらに、管理者の心理的安全性も向上。
ノンフロンチラーの導入後、機器の管理の課題はどう変化しましたか?
ノンフロンチラー導入によって、フロン管理業務を削減することができました。それ以上に嬉しかったことがあるんですよ。それはノンフロンチラーの導入後、フロン機器を管理する担当者から「フロンの管理ミスが即時法律違反になるという心理的なプレッシャーから解放してくれたため、今後も引き続き導入を推進してほしい」と、ノンフロンチラーの導入を評価する言葉をいただけたことです。
導入後の評価はいかがですか?
初めて導入した1台目は、導入から約3年が経過しましたが冷却能力に問題はありません。さらに、従来機で使用していた異物除去用のフィルターを付けずに使用しているにも関わらず、異物による故障も起きておらず優秀です。こうした結果からアピステのノンフロンチラーは、ノンフロンであることに加えて十分な信頼性と耐久性があると判断しました。さらに、安全衛生や環境、コンプライアンスなどにまつわるESG関連投資を積極的に実施するという会社方針が示され、環境関連投資の一環に該当する機器のノンフロン化は今後も推進されるでしょう。現在、6台のアピステ製ノンフロンチラーが稼働していますが、今後も新規導入や設備更新のタイミングで積極的にアピステのノンフロンチラーを導入したいと考えています。
ドライブレコーダー機能を利用して、
溶接トーチの予防保全を図りたい。
導入後のアフターフォローやアフターサービスはいかがですか。
アフターサービスの満足度、とても高いですよ。時々専門的な質問をするのですが、すぐ回答が返ってきます。また、メンテナンスを含めたアフターフォローも助かっています。
今後、挑戦してみたい新たな取り組みはありますか?
アピステのPCU-NEシリーズにはドライブレコーダー機能があるんですよ。この機能で外部温度センサーの値をチラー本体に記録できるので、チラーの戻り水温を計測し、その変化をトーチ内の配管詰まりの予防保全に活用できないかと考えています。さらに、外部温度センサーの値を液晶パネルに表示させることができるので、リアルタイムでも確認する運用ができればいいな、と。
ドライブレコーダーによる予防保全
活用イメージ
外部温度センサーで計測した温度をチラー本体パネルに表示&記録が可能。溶接機の出口水温のデータを予防保全に活用していく。
今後の展望を教えてください。
クボタの工場は世界中に存在し、生産設備にフロンを使用する機械を導入している工場も数多くあります。その中で、あくまで個人的な目標ですが、枚方製造所が最初に「生産設備のゼロフロン化」を達成したい。この目標の実現には、アピステのノンフロンチラーが不可欠だと考えています。
株式会社クボタ 枚方製造所 様
〒573-8573
https://www.kubota.co.jp
大阪府枚方市中宮大池1-1-1
大阪府枚方市にある株式会社クボタ枚方製造所様は、約92,000坪の広大な敷地内に工場が建ち並び、1,200名を超える従業員が所属しています。クボタ枚方製造所様の主力製品である建設機械「ミニバックホー」は、世界中の現場で高い評価を獲得しています。