Apiste水のはなし

第4回水は生産活動に必要不可欠

商品を作ったり、さまざまなサービスを展開するために、
水は必要不可欠です。しかし現在、地球上の約半数の人に
とっての命の水源が危機に瀕しています。

水は生産の要

商品の製造やさまざまなサービスを行うためには、水が必要不可欠です。水のないところでは、生産活動はできません。しかし、多くの日本企業が進出しているアジア圏のうち約80%の国で、水をめぐる環境が悪化していることをご存知でしょうか。
2013年の調査によると、49のアジア・太平洋の国と地域のうち、37カ国・地域で「水の安全保障が危機に直面している」という結果が明らかになりました。これは、生活用水、工業・農業用水、都市インフラ、河川環境、災害耐性について5点満点で評価し、指数化した調査の結果です。先述の水の安全保障が危機に直面している37カ国・地域は、この点数が2点以下となっています。

「アジアの給水塔」の危機

アジアの主な河川が流れを発しているチベット高原。「アジアの給水塔」と呼ばれる場所です。しかし近年、チベット高原に存在する氷河と永久凍土が溶け始めています。また、雨が減少し、湿原も縮小し始めています。その結果、これらを水源とする河川の水量も大きく減少し始めているのです。いくつかの小さな河川が消失したという報告もされています。
このような環境の変化は、川の周辺に暮らす人々の生活に大きな影響を与えています。特に、中国とインドはチベット高原の氷河を重要な淡水の供給源としています。その他にも、バングラディシュ、ミャンマー、ブータン、ネパール、カンボジア、パキスタン、ラオス、ベトナムといった国々にとっても、大切な水源です。これらの国々の人口を足しあわせると、地球全体の約47%。地球上の約半数の人にとっての命の水源が、脅かされているのです。

「アジアの給水塔」の危機

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